CSTR – 連続撹拌槽型反応装置 –
CSTRを
スケールアップ・スケールダウン
装置の機器選定から設置までを一貫サポート
ご使用になる化学物質の物性値やプロセスの運転条件から、適切な装置材質の選定、機器のサイジングを行い、最適なCSTR装置をご提案します。
運転不能に陥る要因や安全性の確保など、プロセス上の懸念事項を考慮した、お客様仕様の装置設計や実機導入に向けた運転検証を可能にします!
工業的な晶析工程におけるCSTRの槽列化
工業的な晶析工程では、押し出し流れ反応器の特性を再現するために、CSTRの槽列化が行われています。
晶析工程には、安定した流動条件や優れた伝熱性能が得られる押し出し流れ晶析装置が、 理想的には好ましいとされています。それに加えて、 工業的に多く採用されているバッチシステムと比較して、連続操作では大量の生産量を達成することが可能になります。
そのような押し出し流れ反応器の特性を再現する方法の一つとして、CSTRの槽列化が挙げられます。この場合、理論的には無限個の槽を必要としますが、実際の工業装置としては一般的に5 ~ 10槽が用いられています。
【参考文献】
“Organic Process Research & Development 2009 13“ ,pp.1357–1363
連続装置による晶析実験方法
晶析法は1段の操作で「純品」が得られるので、他の分離操作に比べて高度な分離操作です。
連続晶析槽を実験シミュレーションする方法として、晶析槽と溶解槽をポンプでつなげたMSMPR(Mixed Suspension Mixed Product Removal)型晶析装置と呼ばれる試験装置があります。CSTRの応用例です。
【参考文献】
伊東章・上江洲一也(2006)『Excelで気軽に化学工学』 丸善
橋本健治・荻野文丸(2001)『現代化学工学』 産業図書 など
反応速度が非常に速いものでも、反応速度解析がしやすい
反応速度が1次の次数以上のもので、非常に速い系に対しては 、CSTRを用いることで反応速度を抑えて計測することが可能になります。定常状態での運転であるため、逐次反応などの場合の反応中間体のサンプリングがしやすくなります。
【参考文献】
By Brenda Stead, F. M. Page and K. G. Denbigh.(1947)’D. – EXPERIMENTAL TECHNIQUE. AN EXPERIMENTAL METHOD FOR USE IN CHEMICAL KINETICS AND IN THE STUDY OF TRANSIENT INTERMEDIATES’
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