コンデンシン™
実験室をより安全・快適に
水を使わないエコ冷却器!
ユニークな形をした空冷式冷却器です。
水などの冷媒を使わないため、冷却水循環装置が不要で面倒な配管作業がなくなります。水漏れによる装置の破損・実験設備や器具の汚染の心配もなく、清掃等の作業に時間を取られることもありません。
※「CondenSyn™」はAsynt社の登録商標です。
特徴
容器に「立てるだけ」で、高い回収能力を発揮
コンデンシン™ を使用した実験の結果、検体の時間当たりの損失は微量※で、これは従来の水冷式コンデンサーに代わる性能を発揮していることを意味します。
※詳しくは後述の「性能テスト結果」をご参照ください。
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温度分布図【エタノール】
エタノールを78℃に加熱
コンデンシン™ 上部は24.4℃ -
温度分布図【水】
水を100℃に加熱
コンデンシン™ 上部は24.5℃
安全性を高めるデザイン
コンデンシン™には小さな足がついています。実験台に置いても不意に転がって破損する心配はありません。さらに、従来のガラスコンデンサーよりも厚いガラスを使用することで衝撃に強く、使いやすい工夫がされています。
また、冷却水を使用していないため、万が一の破損時にオイルバスやマントルヒーターなどに水が入る危険がありません。
冷却性能を突き詰めた設計
コンデンシン™ は、より多くの熱量を素早く確実に冷却するための工夫が施されています。一見ユニークな形状は表部面積を拡大し、効率的な冷却に貢献しています。
「立てるだけ」だからできるアレンジメント
さらなる冷却性能が必要な場合でも安心です。
コンデンシン™ は「連結」して使用することが可能です。シンプルな構造から、水冷式のような取り回しが一切必要ないため、簡単に連結でき、安定した環境を容易にそして安全に手に入れることができます。
「クリーンで安全な作業環境」を実現
コンデンシン™ は、冷媒を使わない画期的な冷却器です。
煩雑な配管作業が不要で、水漏れによる周辺装置の破損や故障、実験設備や器具の汚染、それらに伴う清掃などの作業に時間を取られることはありません。
イギリスの研究機関によると、水冷式冷却器で使用される水は平均毎分約2リットルといわれています。空冷式の本装置では装置運転中にかかる水道料金は0円です。
水を使用しないという事実はリスクマネジメントとして大きな役割を果たします。
5時間 / 日 24時間 / 日
水使用量 600 L 2,880 L
水道料金 / 日 ¥404 ¥1,714
水道料金 / 月 ※ ¥8,082 ¥34,284
水道料金 / 年 ※ ¥96,984 ¥411,408
※使用条件:20 日 / 月
上記参考金額は、東京都水道局が公表している料金表をもとに算出しています。実際の水道料金については、ご使用になる地域の料金体系をご確認ください。
水冷式冷却器とコンデンシン™ のコスト比較は後述の「水冷式冷却器とのコスト比較」をご参照ください。
仕様・価格
コードNo. | L | J1・J2 | 推奨容器容量 | 価格 |
3403-200-1L | 200 mm | 15/25 | ~ 100 mL | ¥27,600 |
3403-300-4L | 350 mm | 24/40 | ~ 300 mL | ¥32,200 |
3403-200-5L | 200 mm | 29/42 | ~ 100 mL | ¥32,200 |
3403-350-5L | 350 mm | 29/42 | ~ 300 mL | ¥34,500 |
性能テスト結果
溶媒 | ジクロロメタン | アセトン | テトラヒドロフラン | エタノール | アセトニトリル | 水 | トルエル |
沸点(℃) | 40 | 56 | 66 | 78 | 82 | 100 | 110 |
オイルバス(℃) | 50 | 71 | 78 | 100 | 100 | 120 | 125 |
Δt(℃) | 10 | 15 | 12 | 22 | 18 | 20 | 15 |
時間(hr.) | 4 | 6 | 5 | 5 | 5 | 4 | 5 |
損失:合計 | -0.8% | -1.3% | -1.4% | -0.5% | -0.9% | -1.6% | -0.9% |
損失 / 時間 | -0.2% | -0.2% | -0.3% | -0.1% | -0.2% | -0.4% | -0.2% |
参照:Asynt「Asynt-CondenSyn-overview-2022-issue-1.pdf」
[煮沸試験]
イギリスの主要大学の研究所及び実習実験で、安全性評価及び性能テストを実施。テストは、150 mLの溶媒を入れた250 mL丸底フラスコにコンデンシン™ (350 mm)を挿入して行われました。
[試験結果について]
溶媒損失の主な要因は、ベーパーの流出とコンデンシン™ 内に残った液滴です。表面張力が大きな水の場合、コンデンシン™の内面全体に付着した水滴によって損失が多くなっています。ベーパー流出による損失はベーパーの発生量に依存するため、沸点が60℃以下の溶媒をご使用の際はΔt ≦ 10℃に維持することを推奨します。(ジエチルエーテルの場合、Δt ≦ 4℃を推奨)
水冷式冷却器とのコスト比較
コンデンシン™は空冷式です。冷却に冷媒を必要としないため冷却水循環装置を使用する必要もなく、電気料金などのランニングコストを格段に抑えることができます。
稼働条件:9時間 / 日、20日 / 月
電気料金:目安単価 31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会より)
動画紹介
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製品紹介
お客様の声
よくあるご質問
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Q1. コンデンシン™はどのような時に使用しますか。
A. 反応実験や濃縮実験での冷却器としての使用をおすすめします。
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Q2. 蒸留装置に使用されている水冷式冷却器との置き換えは可能ですか。
A. 沸騰させる容量や沸点と加熱源の温度差に左右されます。
ベーパーが多い実験の際には、デモ器で冷却能力がご希望に叶うかお試しください。
また、冷却能力を高めたい時は、コンデンシン™を縦に連結し、2段での使用もお試しいただけます。 -
Q3. どのくらいのフラスコ容量まで対応できますか。
A. 1本での推奨フラスコサイズは下記の通りです。
・L 200 mm (3403-200-1L / 5L): ~ 100 mL
・L 350 mm (3403-300-4L / 350-5L): ~ 300 mL300 mL以上については、コンデンシン™を2本連結してご使用いただくか、1 L ~ 20 Lの容器に対応した「コンデンシン™ MAXI」をご検討ください。
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Q4. コンデンシン™の上下の摺合せにつき、他のサイズはありますか。 また、拡大or縮小アダプターを使うことは可能ですか。
A. 標準規格は ■L 200 mm = 15/25、29/42 ■L 350 mm = 24/40、29/42 です。
それ以外のサイズをご希望の場合は、特注でジョイントの付け替えをご依頼いただくか、拡大・縮小アダプターでご対応ください。
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Q5. 公定分析法で定められている実験装置で使用する水冷式冷却器を、コンデンシン™に変更することは可能ですか。
A. 公定分析法で冷却器の種類が指定されている場合、変更不可です。
種類が指定されていない場合でも、空冷式のコンデンシン™はどうしても水冷式の冷却器よりは冷却能力が劣り、1本あたりの対象フラスコサイズは300 mLまでとなりますので、ご使用の際はご注意ください。 -
Q6. 1段と2段の写真が掲載されていますが、蒸留する成分や温度域によって段数が決まるものですか。
A. 特別基準はありません。
冷却能力を高めたい場合は、2段にしてお使いください。
※コンデンシン™は手軽に2本を連結することができます(連結部の固定には、ケッククリップなどをご使用ください)。 -
Q7. コンデンシン™のデモ器の貸し出しは可能ですか。
A. 可能です。ぜひお試しください。
お申し込みは、フリーダイヤル(0120-595-996)またはお問合せフォームにて承ります。