溶解度パラメータ(SP値、HSP値)セミナーのご案内
演題 | 溶解度パラメータ(SP値、HSP値)の基礎と応用技術 | |
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講演者 | 関西大学 環境都市工学部 副学部長 環境都市工学部 エネルギー・環境工学科教授 工学博士 山本 秀樹 先生 |
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日時 | 2015年8月20日(木) 10:30~16:30 | |
会場 | JR博多シティ 10F大会議室(D) 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 |
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参加費 | 1名様 43,000円(税抜) 2名様以上同時申し込の場合、1名様につき33,000円(税抜) 大学関係者・学生 1名様 21,500円(税抜) ※資料、昼食代込 |
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定員 | 最大24名 ※最小参加人数に達しない場合、やむを得ず開催を中止させていただく事がございます。ご了承ください。 |
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参加申込方法 | 下記より申込みをお願い致します。 後日メールにて振り込み方法等のご案内を差し上げます。 お申込みフォームはこちら |
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主催 | 株式会社旭製作所 |
J.H.Hildebrandが正則溶液理論の研究において定義した溶解度パラメータ(Solubility Parameter:δ[J/cm3]1/2)は、物質(気体・液体・固体)の凝集エネルギー密度の平方根で示される物質固有の物性値であり、SP値として一般に知られています。現在でも、SP値は、物質-物質間の溶解度、ぬれ性、接着性、溶媒中微粒子の分散性の評価に多用されています。C.M.Hansenは、Hildebrand が提案したSP値の凝集エネルギーの項を、それぞれの物質の分子間に働く相互作用エネルギーの種類によって分割し、SP値を、分散力項(δd)双極子間力項(δp)、水素結合力項(δh)として表し、Hansen溶解度パラメータ(以下:HSP値)として提案しました。
現在、HSP値は高分子-溶媒間、高分子-高分子間などの相溶性評価、ナノ粒子の溶媒中での凝集・分散性評価、樹脂の溶媒に対する耐性評価など広く用いられています。また、HSP値は、化学製品の製造工程において、溶質に対する最適溶媒の選択や混合溶媒の最適な組み合わせの選定、さらに、最適混合比などにも有効であることが報告されています。
近年、Hansenの研究グループは、分子構造が未知である高分子やフラーレン、カーボンブラック、TiO2などの微粒子表面のHSP値を実験的に求める新しい手法として、Hansen solubility sphere法(以下Hansen球法)を提案しており、その汎用性の高さから現在多くの研究者から注目されております。
今回は、SP値の基礎としてHildebrand(δ)およびHansen(δd,δp,δh)溶解度パラメータの計算方法およびHSP値を用いた物質-物質間の溶解性、ぬれ性、溶媒中の微粒子の分散性評価の方法について基礎的な概念を紹介します。さらに、分子構造や組成が明らかでないアスファルテンのHSP値をHnasen球法により求めたのでその結果について解説いたします。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。